策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

臨時 一日一策瑜 しちみ楼先生「美周郎がはなれない」

臨時 一日一策瑜 しちみ楼先生「美周郎がはなれない」 現在連載中 今いちばん気になる三国志、策瑜です。https://comic.pixiv.net/works/7688孫策が死ぬほどかっこいい。というか一話目で死んでいる。(T_T) ものすごく少年マンガの正統派かっこよさで死ねる…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』終

伯符が気がつくと、自分が曲阿の土地神の神廟にいることがわかった。ため息をついた。 「公瑾はどこか知らないか?」 「将軍、あなたはここにいてください。それがしが周都督を探してきます」 子明は蹲り、両眼をきらきらさせて、伯符を見つめた。 「これで…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』16

三人が洞の外へ出てくると、紺碧の空は洗われたかの如く透き通り、明月は高々と上っていた。 「公瑾、ちょっと法力を試してみろよ!」 伯符は公瑾の肩を叩いてみた。公瑾は天空を仰ぎ見て、玉でできたかのような清らかな顔をして、静かに月光を浴びていた。…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』15

……洞内では、子明が薬湯を石の杯の中に注いでいた。 そこに青い兔が小さな洞の入り口から走り込んできた。人の形をとる。ぜいぜい喘ぎながら言う。 「子明、公瑾を連れて逃げるぞ!苦戦は免れんぞ!」 子明は伯符が誰かと争ってきたのだと理解して、質問もし…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』14

伯符が太守府の屋敷に着くと、あいかわらず富み栄えている様子。加えて祝日で至る所に灯籠と色絹の飾りつけがしてあった。伯符は玉璧お嬢さんの部屋まで来ていた。見るとひっそりとしていた。伯符は思った。 (もう数十年は経っている。玉璧お嬢さんもここに…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』13

洞内に灯りがつくと、二人は百年分の離れていた思いを語り出した。伯符は白兔を懐から出して子明の手の上に乗せた。子明は乗せられた小っちゃな兔を見て、 「こ、これが」 しばらく話もできなかった。それからじっくりと白兔を眺めて、思わず思いが乱れて涙…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』12

人間達の繁華街の灯りから遙かに離れてから、伯符は後ろをついてくる影があるのに気づいた。彼は声も出さず、こっそりと観察した。だんだんふつうのものとは思われなくなった。枯れ草の坂にくると、急に振り返った。懐の兔を抑えながら、大声で呼ばわった。 …

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』11

ついに空が暗くなり、伯符は白兔を拾い上げ、ふっと息を吹き込んだ。白兔の丹田の長年溜めてきた力が蠟燭のようにじわじわと明るく燃えてきた。この小さな灯りが、一人の仙人の体の中にあれば肉眼でみることはまずできない。でも白兔は体がとても小さく、ち…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』10

それから一瞬の間ともおもわれる時間が過ぎた。どれだけの年数が過ぎたかわからない。 これらの年月、伯符と公瑾は日夜閉じこもって修行した。毎年正月の十五日だけ洞から出てちょっと遊んだ。それも林の中で虎を追いかけ回したり、豺狼をからかったり、野雉…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』9

左師匠は丸いゴザの上に座り伯符に語りかけた。 「周将軍はまだ人の形を得ていないが、これはかつて内臓にケガを負ったからじゃ。まず仙術を修めないと、体に悪いじゃろう。しかし、彼は生まれつき才能があり、人の形を得ていないが法力はそなたよりも上じゃ…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』8

石の洞は長くて深かった。彼らは飛び跳ねて進む。やがて洞がだんだん広くなってくると、伯符は人の形をとり、立ち上がった。そして白兔を抱き起こした。 指をパチンと鳴らす。すると玉の柄がついた灯りを持ち上げた。洞の中を赤々と照らす。 「賢弟、ここは…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』7

その夜玉璧は輾転として眠れなかった。服を纏って起きたり、また眠ろうかとしてみたり、再び起きてゆっくりと帯を結んでいたら、誰かが話し掛けてきた。 「申し訳ないが、お嬢さん助けてくれ!」 この声は小さくひそひそとしていた。まるで長いこと待ってい…

青青たるきみが衿?

漢服の本を買ってみました。 いろいろ図解もあります。 字も絵もたっぷり読み応えありそうな感じです。時代もそれぞれ異なっているし。 髪型なんかは詳しく名称をつけてある。 写真付きの髪の結い方も有り、コスプレの趣味の人には有意義なのかな。着物の着…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』6

青い衣の少年は銭塘についた。すでに月が柳の梢の先にあった。酒屋に入り慌ただしく夕食をとった。酒屋にいた人々が見ていると、その少年は懐から一匹の白兔を取り出した。兔は卓上に跳び上がり美少年と一緒に晩御飯にありついた。すこぶる不思議な光景であ…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』5

そのころ彼らはまだ十五、六の子どもだった。一日中遊んでいた。意識して名士達と交友をしていた。でも、二人でつきあい意気投合し、非常になかよしこよしだった。それで手に手を取って江淮の間をいつも遊び回り、自然をめぐったり師友を訪ねたりした。暇な…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』4

春節が過ぎるとすぐに元宵節だ。この時、政権は司馬氏に帰している。暗いながらにも定められた運命が有り、その司馬氏は宣帝より始まり三代は何とも賢く、何とも悪賢く、苦労して天下を奪った。思いもよらず、帝位を獲って二代目は愚か者だった。その愚か者…

遠回りしてゲット?

エネアドというマンガがありまして、以前から読みたかったのですが紙の本は韓国語しかないとおもっていたら繁体字版もあると最近知り読みたくなってきました。もともと韓国のクリエイターが書いたコミックで、 エジプト神話をもとにしていて、 それで今回繁…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』3

青い衣の少年が剣を振るう勢いで、瑠璃色の袖がはためき、皆からの視線を覆った。数回刀剣の影が見えた後、あの道士は灰と煙と化して逃げおおせ後形もなくなった。 それから、清らかな川の白い波のようで、旋律にのって心地よい声が、 「追うぞ」 と叫んだ。…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』2

その日の夕暮れ、山から下りること三百里の南徐の街では、ある少年が盛り場で歌を歌っていた。少年の前には長い机が置いてあり、形は古めかしくて優雅なものであった。机の上では白兔が琴を弾いていた。 その日はちょうど上元の灯宵で、街は非常ににぎやかで…

周瑜くん人形 その後

こんにちは。 更新さぼっている割には閲覧数が伸びていて申し訳ないです。 伸びているのはドールの周瑜くんを見に来ているのかな。 調子に乗って何枚か上げます。 写真が下手でしょうもない。 漢服もいいけど お気に入りヤンキージャンパー! わたしがハマっ…

ヨボヨボ漢語 兔兔先生『双兔記』1

そよ風が湖面を騒がせる。松林の山があたりに影をなしている。続々と兜や鎧を脱いで逃げ去るのみ。この時の空は暗澹として途切れることなく紅い雲があやふやな模様を描いていた。雨、雪、雷、稲妻が加わり飛ぶ鳥も見えず、獣の気配もない。 ただ一人が枯れ草…