2021-11-08から1日間の記事一覧
その日の夕暮れ、山から下りること三百里の南徐の街では、ある少年が盛り場で歌を歌っていた。少年の前には長い机が置いてあり、形は古めかしくて優雅なものであった。机の上では白兔が琴を弾いていた。 その日はちょうど上元の灯宵で、街は非常ににぎやかで…
こんにちは。 更新さぼっている割には閲覧数が伸びていて申し訳ないです。 伸びているのはドールの周瑜くんを見に来ているのかな。 調子に乗って何枚か上げます。 写真が下手でしょうもない。 漢服もいいけど お気に入りヤンキージャンパー! わたしがハマっ…
そよ風が湖面を騒がせる。松林の山があたりに影をなしている。続々と兜や鎧を脱いで逃げ去るのみ。この時の空は暗澹として途切れることなく紅い雲があやふやな模様を描いていた。雨、雪、雷、稲妻が加わり飛ぶ鳥も見えず、獣の気配もない。 ただ一人が枯れ草…