策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

佐々木泉先生『江南行』


一番好きな作品です。
友人から同人誌を見せてもらったのですが、当時は沈黙の艦隊が流行ってまして、その影響が大な絵柄でした。デビュー後の方がオリジナリティもあり素敵です。
単行本未収録分が痛いです。

一日一策瑜 

佐々木泉先生『江南行

魯粛主人公の大名作です!呉ファン必携のマストアイテムでしょう。
(悲しいかな現在絶版、高騰中)
一番は空気感ですね。
水の匂いがする風景、龍船のボートレース等、水郷ならではの風物をエピソードに絡ませてくるストーリー展開の妙。
あと視点が三国偏り無く優しいですね。
策瑜の一緒の登場は少しだけですが重く、鮮やかな印象です。果物を投げつけられるのは潘岳の擲果満車(美男過ぎて車いっぱいに果物を投げ入れられた)を思わせます。
また、魯粛が作中でいう「好きな男に果物を渡すんだ 。受け取って貰えたら相思相愛おめでとう」は詩経の「木瓜」で補足すると、男は承諾する時、相手に玉製品を渡して応諾の意を伝えます。
策瑜の場合、周瑜は果物も玉=瑜、その全身全霊を全て孫策に捧げきっている…そんなシーンだと、あの笑顔を含めて思えるのです。
泣けます。
その他、シピって何?と知人と話していましたが、タイ周辺のピー(精霊)信仰の師の意味じゃないかと思います。全然違う可能性も大ですが(笑)とにかく、未見の方がいたら、ぜひチェックして欲しい一作です。

*高騰中なので、電子書籍でどうぞ。
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/110023/