一日一策瑜
「秘曲」
孫策が周瑜に鼓吹（軍楽隊）をプレゼントしたのは有名ですね。
その軍楽隊はどのような曲を演奏していたのでしょうか。
韋昭（204～273）が創ったとされる鼓吹曲は漢代のものを参考にして十二曲作あるそうです。
北宋の郭茂倩の『楽府詩集』によると《晉書•樂志》曰：「吳使韋昭製鼓吹十二曲：一曰《炎精缺》，二曰《漢之季》，三曰《攄武師》，四曰《伐烏林》，五曰《秋風》，六曰《克皖城》，七曰《關背德》，八曰《通荊門》，九曰《章洪德》，十曰《從曆數》，十一曰《承天命》，十二曰《玄化》。」
とあり、それぞれ孫堅の董卓討伐の戦い、孫権時代の黄祖との戦い、赤壁など過去の戦いや孫権の徳を唱っているようです。
注目点は孫策時代の戦いが黙視されていること。
韋昭の時代には共に戦う味方でも、孫策時代では被害者である江東豪族への配慮と、孫権直系が正統とする考えからではないでしょうか。
周瑜が生きていた頃は漢の曲を主に演奏していたでしょう。
以下妄想タイム。
周瑜が孫策の為に曲を作った可能性はないでしょうか？
やるならとびきり豪華に！
作詞は文学者でも有名な張紘、作曲は蔡邕の琴を伝授された顧雍、編曲は周瑜自身でプロデュース！！一曲作って、いざ、発表となるところで孫策が暗殺に遭ってしまう。
孫権の君主権力を一番に支えようとしたのは周瑜自身でもあります。
泣く泣く孫策の為の曲は秘曲として心に仕舞われたのではないでしょうか。
発表されていたら、きっと記録に残るでしょうに…
以下蛇足 わたしの小ネタ創作
