策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

やっとこ読みました。『大軍師司馬懿之軍師連盟』

やーかかった、かかった。
面白いんだけれど、心臓に白刃を突きつけられるような表現が多くて読んでて疲れました。
精神的負担が大きい。グサグサきます。

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一巻が兄弟、親子の憎愛が中心だったのにくらべ、二巻は男女、夫婦の愛憎が描かれていたような気がします。

一巻、司馬懿と牢にぶち込まれるわ、拷問されるわ大変だった曹丕、郭照ちゃんとつかの間の安らぎ。
それでも、そんなに愛されている郭照ちゃんでも、曹丕がひんやりと冷たく恐ろしく感じる瞬間も。
曹丕も郭照ちゃんを守り切れずに、皇帝なのに一人の女も守れないと落ち込んだりしています。
こんなのは、軍師連盟ではラブラブな方ですね。

甄宓夫人との息子をなしながらも、愛し合えず、憎しみあう関係。
曹丕のお前とは一緒の墓に入りたくない!って脚本家さんそこにあの詔を持って行ったのねーと感心。一種、現代的な感覚ですよね。曹丕さんの墓に対する思い入れ。
甄夫人も、生まれ変わってもあなたとは逢いたくないわ、と決裂。

そして、甄夫人も絡んでの曹植との対立。
赤壁の時は、泥濘に濡れながら泣いている曹植を宥めて助け合ってたとか。思えば、曹冲の死と赤壁での負けがこの兄弟の対立を呼んだのかも。
赤壁で勝っていれば、魏王朝曹操の代で成立させられたかもしれませんし。
曹丕曹植を責める原因の一つに、荀彧、崔琰を巻き込んで死なせてしまったことをあげていました。
でもなー、二人は曹丕個人というより長子相続の点からかな?ボンクラすぎたらさすがに推さないだろうけど。

曹植の楊修に語りかける嘆きの言葉がよかった。
「常々思ったよ、もし二哥と争うこともなかったら、今鄴城に留まれたのではないかと。哥ときみ(楊修)と好きなだけ酒を飲み、詩を詠んで…多分それがわたしの望んでいた日々だった………十年、はは、自分の青春ときみの青春と、二哥と二嫂(甄夫人)の青春、すべて悪夢のような争いと成り果ててしまった…」
このあと、楊修の死刑なのですが、なんとも虚しいこと。曹彰が担ぎ出す場面もありますが、楊修の死で諦めがついている様子。
兄嫁萌えは曹植だけじゃないんだぜ。このドラマ。

こっそり、嫂に懸想する司馬昭
まだ、少年の頃、愛情表現が「ごはん」差し入れ! かわゆい…。

辛かったと言えば鄧艾の子夜ちゃんですね。そういうエピソードをつくって、人物像を創っていくのかと意外でした。

最強春華さま。
司馬懿と江東に行く。
「うちの嫁は武力はわたしの十倍です」
つえぇー。いや十倍できかなくね?
そんな春華さまも文句が。
「あなたはそんなに多くの人の心配ばかりして、わたしのことを考えてくれたことはあるの!?」
怒り爆発。
それでも、イザコザあったにも関わらず柏夫人を認めてあげる度量が。アゲアゲ⤴

赤壁周瑜の描写がでてくるのがニヤリと笑えました。呉の民大喜び。
孫権陸遜も出てくるしね。

周瑜は台詞で二カ所出てくる。
司馬懿が「赤壁の一戦の後、魏王は常々嘆いておられました『もし周郎がいたならば、劉備関羽を強大にさせはしなかったであろう』と……」
おっちゃん、周郎呼びか?
なれなれしいの(笑)それだけアイドルだったということ?

そして、圧巻の曹操の死の直前で回顧される周瑜
その命の儚さと強さが印象に残ったのかな。
「あの時、周公瑾はやっと三十四歳、我が生涯の強敵であろうと思った、しかし、図らずもわしより先に亡くなった、天意は諮りがたい、寿命の無常なることか、この数年多くの敵や友が一人一人去っていった。劉備孔明孫権陸遜、斯様な敵をお前(司馬懿)と子桓に残していく……」
孔明だけ字?中華圏でも孔明の方が通りがいいのかな。
しっかし、曹操様は周公瑾は、って礼儀正しいですね❤周瑜も一応曹公って呼ぶんですけど。
ジェントルマンふたり。

司馬懿の物語であり、群像劇だけど曹丕の物語でもあるなと再確認しました。
後継争いから、王、皇帝へ、しかし権力の確立にはかなり苦労している様子。
様々な屈辱を味わって得たものは?
かつて支えてくれた曹、夏侯一族との乖離。
再び後継の混乱。
曹丕好きはドラマ見た方がいいよ。

さて、もっと分厚い三巻が待ってるぞ❤

策権瑜の魅力。

こんにちは。

あなたはBL話大丈夫ですか?
大丈夫ならお付き合い下さい。


策権瑜、韓国の小姐から教わったCP名です。
日本流に言うなら策瑜前提の権瑜です。

「日本に権瑜ないの?あんなにdeliciousなのに…」と同情されました。韓国では策権瑜はけっこう取り上げられる人気のテーマのようです。

一方、日本はネットで個人のホームページメインのときもぽつりぽつりありましたが、pixivでもやっと二桁。
ないんですよねー権瑜。
かんがえてみたんですけど、かぜ江、赤壁の宴、呂布子ちゃん、無双と策瑜なら核となる作品が色々あるんですよね。
そこで人気を得て、リスペクトした二次作品たちも、生まれていくのではないかと。
あと、喪服の未亡人と義弟みたいな禁断の関係が書きにくいのかな?自制心強め?(まったく謎)
策瑜でお腹いっぱいなのかな?

中国では、新三国のドラマがよくって、とくに俳優が若手中堅を固めたので他の陣営より麗しく(笑)見た目で人気となった印象です。
権瑜もRPSリアルパーソンスラッシュなる俳優ネタも混ぜてくるほどの人気。
同時期のレッドクリフ孫権が今までのおっさん路線から年相応の悩める若き君主像に変わりましたので、ネタにされやすくなりました。同人MVいろいろありますよ。
それと、同人でも名作が出ると、あとに続く人も多いと思います。
何度もオススメに上げている《更漏乍長天似水》が影響力大。
「なんだか孫権て『痛いか?痛くないか?』ばっかり言ってるイメージ」と同人小説を語るサイトで言われてましたが、更漏にそのまんまなシーンがあります。
これを代表として、ラブな権瑜から、シリアスな権瑜まで、果てはラブコメなちび孫権の権瑜(未満)まで。
小説、イラスト、同人MV、歌、なんでもありです。

うらまやましいー。わたしも権瑜が読みたい。
策瑜前提の情念の込もった権瑜が読みたい。

ないなら書く!
と思ったんですが、更漏に影響されたのと、情念を書くほど筆力がありませんでした💧

なんで無いんでしょうね?権瑜。
策瑜がベストカップルすぎるから?
一度禁断の味、どうですか?

易中天先生も権瑜派?
https://m.bilibili.com/video/BV1Rs411R7CV?spm_id_from=333.788.videocard.10

パイナップルケーキ❤

最近、博客來で微熱山丘のパイナップルケーキを買ってみました。アマゾンとどっちが安いのか。
中間手数料で、博客來が安い?かな。

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中秋節なのかおまけの袋がお月様でした。

この袋?ペットボトル入れるのにもいいし、ベッドの柱にかけて懐中電灯ぶらさげとくのになどなど重宝しております。財布とレジ袋入れてコンビニにアイス買いに行ったりとか。
台湾は雑貨など、近年オサレデザイン大国かもしれません。

パイナップルケーキはパインがメインだからパイナップルケーキだと思うの。
地元のかたは冬瓜入ってる方が、甘さ控えめで好みらしいんだけど、冬瓜だと、パインのジューシーさとフルーティーさを味わえない。
原材料をみて冬瓜入りは買わない。
冬瓜は下ゆでして、料理で鶏肉と生姜でスープにしてほろほろとした食感を味わうのがおすすめ。味付けは白だしとかシンプルに手抜きでオーケー。
冬瓜はパインの代用品に使うにはもったいないと思っちゃう。
パイナップルケーキでパインより、冬瓜入りの方が安い傾向なのも、冬瓜が貶められているようでかなしいし。
パイン、冬瓜どっちも好きなんだけど。

微熱山丘の空港店以外の大きな店、台北店、高雄店ではお茶とパイナップルケーキ1個まるごとご馳走してくれるんですよ。お茶もうまいし、白いシンプルな茶器も素敵!

パイナップルケーキ買うときは裏の原材料をみて買うことをオススメします。

(あと、日本人買うのはバター多めな気がするわ)


買いました。『如果歴史是一群喵』1、2、3、6巻

買いました。『如果歴史是一群喵』1、2、3、6巻

ちょっと気になっていたので、3巻から。
3巻は有名な秦楚両漢変と名うたれています。
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でね、楚漢といえば、三傑が出るとおもうでしょ?
お子さまが主流なせいなのか、あっさり出ないんですよ。せいぜい電話してるくらい。

で、楚もですね。虞姫でないんですけどね。表紙裏をみると、虞姫っぽいのが!!
豆花ちゃんだ-!!
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楚側でヒロインぽいから、こりゃ虞姫でしょう。

でも、演じた役の中には虞姫ははいってないんだよな…。ちょっと不明。

教えて!ふぁっちー先生!

他の巻は歴史の知識が足りないので、じっくり読むことにします。
南北分裂期なんてわかるのかしら?
引用資料に陳舜臣先生も入っていてびっくりですわー。
本出ているのかなー?

6巻だけ、簡体字版で買ってみたんですが、判型がでかい。綴じもばらけそうな……
繁体字版のほうが読んでいて安心感はありますね。
とにかく、豆花ちゃんカワユイ❤

買えましたー。『火鳳燎原』珍蔵版19巻!

お久しぶりの更新です。
買えましたー。『火鳳燎原』珍蔵版19巻!

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孫策が表紙だったがために、おまけ(しおり代わり?のカード入り)つき初版版が売り切れてましたので、二版です。

二版出てくれてよかったよー。昨今は電子書籍とか怪しいトコで読めたりしますから、ヒヤヒヤしてました。

中身は于吉が孫策を狙ってきたり、曹操関羽との架空の勝負とドキドキする展開のところでした。

淩操と孫策の関係、
凌統孫策の関係、
凌統孫権の関係と世代交代がされていくのが、
「江東少年英雄を出ずる」?だったかな、そんなことを思わせて味わい深いんですよ。凌統の成長がなんともね。長編の醍醐味!

18巻も買いました。ここわたし未読部分でした。
呂蒙がね、
部下「周軍師からの密書です!」
呂蒙「読め!」
部下「御自ら読むようにと周軍師から…」
呂蒙「読め!周大哥の文章をこの呂蒙が読んでわかると思ってんのか?」

周大哥!周大哥……萌え……!!
軍師(五奇、五姐だからさ…)じゃなくて、大哥なのね!呂蒙のなかでは…。
なんとも言えない萌えと燃えが交錯します。

ここから、春秋を暗誦しちゃう呂蒙くんにレベルアップしていくのね。
刮目、刮目。

軍師というのも、最近、一昔前のゲームでの助言者みたいなポジションから変わりつつあるような気がします。うまくいえないけれど、周瑜は軍師というよりは、軍事外交責任者かなー?外交も張昭、張紘のベテラン勢に任せるところは任せて顔を立てていそうな気がするな-。
ちょっと火鳳燎原からはずれました。

火鳳燎原は最高です。
日本語版出してー!!

周瑜ファンの情報格差について。

後漢書周栄伝についてヒイコラ言いながら書いて参りました。

ゼーハーしながらも書いたのはなぜか?

本国との情報格差を感じたからなんですよ。
ネットでアクセスできるとはいっても、民間伝承などは本国の知識、情報量はいかんともしがたいと思います。
ですが、後漢書なら日本語訳も出ていますし、図書館でなんとか(今のご時世いろいろ厳しいですが…)なりそうではあります。

無論、古語であるから、本国でも「青絲ってなに?」「黒髪のことだよ」などという会話を見るに、全員が全員古語が読めるわけでもなさそうです。

周瑜ファンにはねー、やっぱり周暉さんのことを知って欲しかったんです。
柳宮燐先生の『策馬天下』でもおおらかな魅力で登場していました。
そして、最期には位牌で登場……
このあたり、後漢書の知識がないとわかりずらいかなと老婆心を起こしました。

また、策瑜百問とかでも「あなたの憎んでいる人は?」で孫策黄祖。←これはわかりますよね。
周瑜董卓なんですよ。
いろんなひとが百問つくって書いているけどここは一致。
日本人の感覚ではわからないかも、後漢書のピースが頭に入っていないと。三国志の知識だけじゃ太刀打ちしていけない。

先日のドラマ《江東戦神少年周瑜》もなぜ、いきなり袁紹配下になっているのか?→袁安からの故吏の縁と恩義。
いきなり一万の兵を下さい。董卓を倒す!→周暉さんの無念であり、国のため?
後漢書の知識がないと厳しい。突飛に思える。

かくいうわたしも、まだチェックしてない資料がたくさんあります。時間がないのがもどかしい。
ムズムズ。

知らなくても楽しめるように描くのかプロであり、知っていたらもっともっと楽しめるのもプロ作家さんです。
柳宮燐先生の作品、周家の知識を知ってから読むと一層面白いよ!

周家の運命の分かれ道、周暉さん。

臨時 一日一策瑜

周家の運命の分かれ道、周暉さん。

えらく優秀な人だったようです。この人の生死が周家の、周瑜の運命の分かれ道となったと思います。

周忠の子、周暉はもとは洛陽令となりましたが、のちに官界を去って故郷に帰りました。その兄弟は賓客を好み、江淮の雄として名を知られていました。
出入りするのに従う車は常に百以上ありました。
霊帝崩御し、周暉は都の情勢が不安定と聞き、周忠の様子を見に行きました。
董卓は周暉のことを聞いて、これを憎み、兵を遣わしてその兄弟を殺し、強盗した。

霊帝が崩じた光熹元年、周瑜は十四歳でした。
一族のホープの死はどう受け止められたでしょうか?
また、兄弟とありますから、一族諸共に董卓に殺されたようです。
また、賓客を好み…この生き残りの分が周瑜の客となったかもしれません。

単に親の様子見に行ったのかもしれませんし、都に入って何らかの工作をしようとしていたのかは不明ですが、あまりにもいきなり劫殺(強盗、殺人)されるとは理不尽で、悲劇です。

董卓から見て殺さなければならないほど危険な存在だったのでしょうか?
史書には短い断片のみでわかりません。
想像するならば、周家と孫堅との繋がりが霊帝崩御以前にあり、それを警戒されたのかもしれません。

周暉さんが生きていたら…周瑜は戦場に出ていたでしょうか?
孫策と出逢ってしまったら、当然のように共に戦場に出ていくでしょう。
孫策と出逢わず、周暉さんが生き存えていたら、周瑜は乱世の琴の名人として名を残していたかもしれませんよ(大妄想!)

そのほかに、周瑜の叔父周尚と父周異が名を残していますが、それぞれ官位が丹陽太守、洛陽令と言うことしかわかりません。周尚にいたっては誰からの任官なのかも不明です。

華麗なる周家の面々。いかがでしたでしょうか?
それぞれ周瑜につながるDNAを感じませんか?
血そのものだけでなく家学といった環境も影響しているかもしれません。
代々蓄えてきた栄養分を吸い取って咲いたのが周瑜という大輪の華に思えてなりません。