策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

臨時 一日一策瑜 ジェームズ・ウェルカー編集『BLが開く扉』

一日一策瑜 ジェームズ・ウェルカー編集『BLが開く扉』変容するセクシュアリティジェンダー

 

正直難しかった。註だらけ。註がついていてもわからない言葉だらけ。不勉強な自分がわるいのだけれど。

 

なぜそんな難しい本を買ったのか?

策瑜が扱われていると聞いたからさ!

帯のあおりの、BLは政治的であり個人的だ。の示す通りの内容だった。

 

アジア各国での政治的宗教的圧力、またはインターネット環境の差、ジェンダー意識の変化などのもとで、どのようにBLが読まれているのか、観られているのか、つくられているのかなど。

日本のBL好き乙女たちは恵まれていると思いましたよ。難しい思想に耽ることなくちょっと恥ずかしいぐらいで書店で違法性もなくBL作品、それも自分の好みのを買えるという幸せ。または同人誌描いたりする自由もあるし。

本でもそういう気楽さはありだと認めていました。疲れたときに甘い作品とか読みたくなる。幸せな世界に浸るのもありと。

他国の状況はこれは2019発行で(三刷!すごい!)たぶんまた変わりつつあると思いますが、厳しいものを感じました。自由がない。選択肢がない。

 タイの独裁下の方がBLにとって都合のいい環境になっているくらいが、明るい情報?

さて、肝心の策瑜なんですが、コーエーの「真・三國無双」の孫策周瑜カップリングを取り上げて、日本、中国、台湾の比較をしています。

章題は「神話からゲーム、そしてホモエロティック・フィクションへ 中国、日本と台湾の「真・三國無双」BL同人誌」齋藤朝子パトリシア

策瑜は野性味あふれるイケメン孫策と優雅な周瑜カップリングは無双ではわかりやすいほうだと思うし、コーエーも若干狙ってる(文中でも、呼び方が孫策には君で、他の人にはあなたと使い分けているのが腐ィルターでは怪しく見えると)

だが、日本では策瑜は無双で人気カップルかというとそうでもないなーというのが正直な感想。最近のイベントのCP傾向みると魏、晋、蜀、ずーっと後に呉。スタイリッシュな軍師系とかワンコな徐庶とかが人気っぽい印象。呉はファミリー、家庭的なんだよね。

それでも策瑜なのかといえば、中華圏では圧倒的に覇権CPだから!!

 

でも、日中台それぞれ取り上げた作品がよくわかんないセレクト(頭悪いから狙いがわからない)

中国は晋江で読めるらしい、マッチ売りの少女と赤ずきんとのトリプルパロディ。赤ずきんとマッチ売りが孫策で、おばあさんが周瑜劉備孔明が悪役でおばあさんを死なせてしまう…そしてマッチの明かりでふたりは再会する。

わたしの勝手な想像では、資料に採り上げたい作品でかなり健全な部類を選び、またそういう作品の作者でないと安全が保障されないんじゃないのかな?と。

あと策瑜でも無双だとわりと可愛い作風になるのかもね。

正史、スリキン、ゲーム系とそれぞれ作風の傾向は違っていると思います。

台湾は胸が大きくなる突発的な病気にかかった四コママンガ。これもなぜこのセレクトなのかわからぬ。

胸が膨らむ女性的立場の周瑜とそれをムンズとつかむ孫策の男性的役割と示しているのかな。

日本のBLは小説ですれ違う想いの末、怒濤の話し合いとセックスにもちこまれる話らしい。作者名は出さないで欲しいとのこと。

日本がいちばんエロい。

三国志を神話扱いされているのは、今までの歴史の中で何度も改編してきても、変わらずに有り続ける強さと柔軟性?を評価していた。

 その変容と受容は他の本とかにも詳しいけれど、「ウチの文化を勝手に弄くりやがって💢」とお気持ちを害する層もいるということ。

策瑜に戻って言えば、袁枚の清代にはカップルとしてみられていたわけで、浸透力は別格!

今さらどうこういうのもおかしいよね。覇権カプですから。

 

ぜんぜん話変わりますけど、

サムライレムナントのアーチャーくん、孫策という言葉を使わないで、いかに孫策との絆をノロケるかという遊びをしていませんか??

それをたのしそうに聞いてくれる鄭成功はいい男だと思います。