2021-03-16から1日間の記事一覧
家の門まで着いた時、孫権は自分の家のお兄ちゃんが竹椅子の上で寝そべって足を組み、天気は暑くもないのに手には棕櫚の葉を編んだ扇をバタバタとあおいでいた。 周瑜は孫策を見るなり孫権の手をはなした。孫権をしても見て理解できないような、責めるような…
あらゆる人が皆言う。 孫策伯符は生まれつき楽観的で豁達で、年齢に似つかず大らかで豪放さがある。友人達の中で孫策のそのような豁達さは更に明らかになり、もし話してみて気が合わねば、彼に冗談の一つであしらわれる。頑固で軽薄な性格でも深く皆に愛され…
二章 子寧不来 孫権はずっとお兄ちゃんと自分との差は年齢によるものだと思っていた。 しかし、年齢を重ねていくに随い、彼は発見した。お兄ちゃんができて、自分にはできないことを。 たとえば、七歳の孫権についていうなら、この眼の前にある小さな石臼を…
孫権はその場で呆然と立ち尽くした。 ややもして大声で泣き始め、涙も鼻水も全て流れ出してきた。 呉夫人が部屋の中から走りでてきてあやそうとしたが、それもならず、孫権を部屋の中へ連れて戻った。 孫権は榻床の上でだだをこねていた。やがて涙もおさまる…
漢語力向上と日本語力向上を狙って、翻訳してみます。蟻の歩みです。 策瑜、権瑜(?)のコミカル同人小説です。細かいネタの練り込み方がツボに入ります。 惜しいことに未完なんだよなー。 先が気になるお方は https://www.hotbak.net/key/%E5%8E%9F%E5%88%9B…