一日一策瑜
PHP研究所 三国志武将研究会 『無敵の軍師 周瑜』
正史と演義のあれもこれも、いいとこ取りすぎて、贔屓の引き倒しになっているような気がします…。
周瑜だけでなく、ほかの人物の説明も演義と正史のミックスなのね。
いつもこの出版社はどういう読み手を想定しているのか不思議。
（PHP文庫の『呂蒙』はわりとビジネスマンが読んだら、元気出せそうな気がする）
策瑜部分はね。冒頭の漫画部分。
（漫画は、『＊この物語は史実を元にしたフィクションです。』とことわっている）
少年時代に、掠われた周瑜が賊に男妾にすると（！）言われて、周瑜は罵り返して、殺されそうになったところを助ける孫策！
でも、この孫策の絵が短髪が逆立ってて悪鬼の形相で、よっぽどこっちの方が賊（笑）ッぽい。
周瑜は下睫毛もバチバチな青年。
笛を吹いていたりとなかなかかっこよい。
というか他が悪人面ばかり。
呉の歴史を辿る本編と、号外コーナー、人物コラムなどまじめな部分と、ランキングコーナー、三国志クイズのちょっとふざけた部分があって、ボリュームはある。
「周瑜という男は、孫権、劉備、曹操の三国時代の三英雄がそろってその実力を認めた逸材であったのである。」
という一文には納得。そういえば、曹操も劉備も離間させようと必死だったもんね。
周瑜は「姓周的孫家人」だから、ムダなんだけどね。
