臨時 一日一策瑜 杜康潤先生『孔明のヨメ。』13.14巻
お久しぶりです。
ピクシブで創作したり、プライベッターで某作を翻訳したりしてました。
『孔明のヨメ。』は最初の方は読んでいたのですが、やっぱり蜀なんで途中で挫折しておりました。
もの凄ーく調べて描いているところは感動しますし、お話もラブラブでおもしろいんですけどね。蜀なんで……人形劇と『三国演義』のドラマや吉川三国志等でその辺はもうお腹いっぱいなんです。
しばらくして、最近赤壁編に入ったと聞きつけまして、呉の面々が出てるかな?と13巻、14巻購入して読みました。やっぱりおもしろいよね。
本編もそうだし、創作ノートの細かさ!後書きもおもしろい!
そして、策瑜ですよ!
周瑜がイケメン。キラキラしてる。
孫策は周瑜の家の掛け軸の絵と周瑜の回想でちょっぴり登場。でもワイルドなイケメンでしたわ。
で、奥さま策瑜の名場面が!
大喬夫人が義弟夫婦の屋敷に訪ねてきて、渡したい物があると。
それが孫策の簪。
それを見たときの周瑜の表情がなんとも言えない感じで、衝撃を受けているんですよ。孔明ともやり合っても一応表情は冷静なのに。
大喬夫人が「曹操を打ち破るのは伯符さまの夢でございました。こちらだけでもお連れいただけぬものかと」
と布に包まれた簪を差しだす。
小喬も「玉も美しくお守りにもなるかと。どうか」
と言い添える。(いい姉妹だな)
すると周瑜はいつもの表情に戻って。小喬に「つけてくれるか」と頼むのです。
小喬が冠につけてあげる。
ここですごいなと思ったのは、大喬さんは周瑜なら必ず戦う主戦派だと信じているところ。伯符の夢はこの人が継いでくれると確信している。
やっぱり策瑜はこうでなくては。
いいシーンでした。
孔明のおヨメちゃんの月英さんが、ちゃんと周瑜の簪が替わっていて、それが周瑜の屋敷に掛けられていた孫策の簪だわ、と気づくんですよね。形見かしらとか。
小喬に屋敷を案内されていた伏線が活きるんです。
あとは魯粛の性格がちゃんと正史より。(けど、孫権の妹が出てきたら心配ばかりかけられて演義っぽくなってきた)豪快。劉備軍にも気に入られる。
妹ちゃん尚香かわいい。ポジションとしてはレッドクリフぽい感じ。
後、気になったのは、劉備と周瑜が出会ったときに、袁術討伐で過去に遇っていたというもの。ありえるのかな?美青年だから目立っていた?使者を往来していたならありえるかな。この時の袁術討伐メンバーは曹操と呂布もいたりしてオールスター戦なんですよ。ちょっと不思議な設定でした。
(伯符は亡くなっているのに、劉備はのうのうと生き延びている…という苛立ちの伏線?)
赤壁はまだ開戦してまもないので、次巻も楽しみです❤