2021-04-12から1日間の記事一覧
一時間ほどして、赤い衣の少女は部屋から走り出てきた。口では文句を言いながら、あの男の子はとってもおかしい、明らかにわたしは頑張ったし、あの子だって気持ちよくなれた。それなのにわたしのことをつかんで、周のだんな様はいつ来るのか聞いてくるばか…
十六章 初夜 次の日、昼食を済ませたあとに、周瑜は孫権一人を書房に呼んで、考える様子で告げた。 「きみはお兄ちゃんからのお手紙を読んだかい?」 「よ、読んだよ」 孫権は内心ドキリとした。周瑜はお兄ちゃんが書いてきた内容を明るみに出そうとでもいう…