尾声
半月後、蜜月に陸遜が郵便で送った最新号の『都市』が届いた。美食コラムのページを捲ると、周瑜の落ち着いた顔から、穏やかな春風のような笑顔がこぼれた――
青梅、幼い頃の誓い、変わらず悔いず。
光源、あたりは真っ暗でも、ついには朝日に巡り会う。
繽紛、共に歩み守り抜く、異色でも同調する。
傾心、傾茶にしかず、きみのために傾心す。
蝸牛、一歩一歩歩む、往くところ皆家となる。
感謝、大いなる愛私心無し、大恩を謝す。
比翼、青空に羽を広げ、二羽で肩を寄せ合う。
宇宙は無限、時間は無限、あなたとあなたの想う人はいつかまた巡り会う。
(終わり)