策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

『香りの詩学』読書メモ 二

第二部
ローズマリーの香り。

曹操はお香は好きでは無いらしい??
豪華、華美なものを嫌ったから?

個人的にはお酒を飲む、造るひとだから香りは邪魔だったのかな。あと、忍び歩きしていても匂いでばれるから護身のためにとかね。

曹丕は大好き。馬が嫌がるほどつけていた。

漢書の輸入品に香料は見えない。陶製の薫炉は出土している。
後漢の班固から班超へあてた手紙の中から蘇合香の香料が輸入されていることがをわかる。

魏略にはさらに十二種類の香がでてくる。

曹丕ガーデニングをする。 
ローズマリーを植える。
枝振りや香りを嘉して賦をつくる。

楚辭にはかおる表現が多出する。
香りと光。神への出現のねがい。

漢書武帝
李夫人の幽霊。
この世ならざる物、見えない物を表現する。香りと光。
曹兄弟も氣という見えざる物を表現しようと挑戦した。
彼らの感覚の鋭さを陸機が継承している。
これまた、ふしぎ。
国が分かれていても、文化は流れていたんだろうね。

曹丕の楽府。
美人。
美しく、香り、音楽をよくする。
孫瑣という少女をみつける。

潘岳
美男だね。
戀について。
戀の字が出現するのはわりと遅い。
慕う、の意。
漢代、故郷に対しての戀。
三国、父母に対しての戀。
家族、藩領と拡がる。
潘岳、妻への想い。
情動的記憶が匂いによって喚起されることが多い プルースト現象。
返魂香、魂と香りは相通ずるものがある?
残り香に故人の影をみる。

二陸!
陸機は音楽的表現に特別な関心…!

佳人、琴瑟、蘭

弟、陸雲
めずらしい単語をつかい、芳香表現を試みている。

楚辞と蘭
孫呉の詩人達に蘭は多用される。
楚辞もまた重要視されている
蘭は水辺の香草、故にかおるる水辺も象徴。

顧栄、徳を表彰するのに香り、音を用いている。

そしてやって参りました!!
周瑜
周瑜の「芳烈」を聞いてやって来た蒋幹。
知音の士であるから、君が何物か知るという周瑜
香りと音をかねる男。
孫呉の理想像(まじか?)
顧栄もまた香りと音をかねる徳ある人物であると。

この周瑜のエピソードは江表伝であるから、地元の思い入れがこもったものであるかもしれない。

孫氏が宗教に寛容?
孫権かな?

蘭 
神を迎える香り
徳ある香草
水辺(呉楚)
断金、金蘭の交わり、語らいの芳り

んー難しいの。
二陸が意外にも二曹から香り表現を受け継いで、試行錯誤しつつ亡き祖国を思って創作していたのだなあ。