呉に絞って、新解釈しているのではないかという作品を挙げていきたいと思います。
藤森ゆゆ缶先生『キューティ三国志―尻壁の戦い―』
BLのなかでも笑えるあほエロ解釈ですすんでいきます。珍妙ながらも、ストーリーは演義的にはそのままなぞる力技!
呉はねー権ちゃんがなやんでいてかわいそうなの。たぶん、周瑜は解決してくれ無さそうだけれど、陸遜あたりがなんとかしてくれるでしょう?(続き書いて欲しい❤)
周瑜はそういう断金の解釈があったのか!?と眼からうろこでした。
酒見賢一先生『泣き虫弱虫諸葛孔明』
sweet三国志、蒼天航路では関西弁になっていた呉。今作では広島弁になりました。
ついでに仁義なき戦いです。張昭のオジキ❤
ジャラジャラした魯粛がおもしろい。
魯粛って質素だったらしいけどね。なんか、こう彼の胡散臭さというか、ほら吹き的なところがそれっぽい。それが将来展望してるから呉はおもしろいね。あと、呉の民はみんな周瑜のファン。熱狂的ファン。
佐々木泉先生『江南行』
言わずと知れた名作。
中国人もうなる風俗描写。文化のエッセンスの混ぜ込み。酒飲んで暴れているだけが呉じゃないぜ。呉書読むとそんな印象強いけどね。
ちゃんと文人墨客も活躍していて楽しい。
陳舜臣先生『秘本三国志』
これね。呉夫人の発想がおもしろすぎる。
孫策はあんまり女性に興味がなくて(周瑜がいるからね🎵)孫権がいろいろ女性に手を出しているのを見て、呉夫人のお考えは……
「うちの孫権は人の心理を読み解くのが好きみたい」
ただの女好きじゃないの??
駆け引き上手なのはとくに曹丕あいてに発揮されてますけれど、お母さま贔屓の引き倒しです。この母の大いなる愛が面白かったのでした。
あと、最近映像作品で呉はちゃんと若い役者さん使うようになりましたね。権ちゃんがとくに。曹操、劉備と年の差がわかるほうが彼の個性が出ていいと思います。
黃蓋さんはお爺ちゃんでいいよ。ふつうに。
本年も残り少なくなりました。
駄文を書き散らしていますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
健康でよいお年をお迎えください❤