策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

孫策は月、孫権は太陽、孫堅は腸じゃなかった!!


先日紹介した『これから皇帝になる人のはじめての🔰即位』の楽史舎さまからおもしろい論文を紹介していただきましたので、お裾分け。
↓渡邊善浩先生の「孫呉の正統性と國山碑」
PDFダウンロードで読めます。

https://t.co/lASPu9Lt2J?amp=1

正直難しくてわからない点もありましたが、孫皓くんの封禅はただの見栄っ張りということでもないんだな、という感想。
彼なりに傾く国をなんとか支えていたのかも…。
でも、自分で封禅の山に登ってないんだな、コレが。若いクセに、怪しからん!代理を登らせている。山に登っている間にクーデターの懼れもあるけどね。
それで、この封禅に際して、泰山の代わりにした山、陽羨県にありました。
孫権が起官した縁起の良い地の山と文中ではされてますが…縁起いいのかね?
陽羨県といえば孫権がいろいろミスをやらかした場所ですがな!
自分のお小遣い欲しさに帳簿をごまかした。
柵の防備を怠って山越に襲われた。
周泰重傷。
間違いを認める、改めるという点では孫権は若いうちは本当に名君の素質があるよねぇ。
陽羨県はいまではお茶の名産地だとか。

で、話は変わって孫堅パパですよ。
金徳を孫呉の正統性としてくみこんでいくのにあたり、例の腸が門に巻き付いた話だけでなく、太白の精が祥瑞として現れているお話が!
これ初耳でした。
やっぱりプロの深さは違いますね。
拾遗记卷八
吴孙坚母妊坚之时,梦肠出绕腰,有一童女负之,绕吴阊门外,又授以芳茅一茎。童女语曰:「此善祥也,必生才雄之子。今赐母以土,王于翼、轸之地,鼎足于天下。百年中应于异宝授于人也。」语毕而觉,日起筮之。筮者曰:「所梦童女负母绕阊门,是太白之精,感化来梦。」夫帝王之兴,必有神迹自表,白气者,金色。

孫堅パパも腸属性だけじゃなかった!かっこいい太白星こと金星の属性だった!
なんかかっこいいじゃん!
聖闘士星矢みたいで(笑)

どうしても正統性では弱くなる呉、だが、それがいい。支持する、されるだけの力量がとりあえずはあったということでしょう。
結果的に、この金徳の正統性も江南の開発の素地も孫呉が作り上げたもので、あとから受け継いだ東晋が維持できたのだから、それも実力のうちですがな。


呉を正統視する干宝の『捜神記』←ここからして呉がヤバいニオイしかしない💧

孫家は堅パパのお墓を直すのに、余所ん家のお墓壊して再利用するところから改めた方がよかったね。
リサイクル精神はいいけど、罰あたりですな。