一日一策瑜
戎葵先生 同人小説《蜀相之死》
亮瑜です。特別ラブ♡なことはありません。
すみません。
でも、名作なので紹介したかったんです。
中国の晋江文学城というサイトに掲載されてます。
4章と短いです。
丞相となった老境の孔明が出師之表を出して北伐に乗り出すところから始まります。
何を見ても聞いても周瑜を思い出す孔明先生(大丈夫?)
わたしのすきなところ↓
「只有被人无条件地真诚爱过的孩子才能养成完美的个性,与周瑜相处时诸葛亮无数次这样想。都督被吴国的所有人爱,那心态略近于宠,他微笑时周围每一个人的面孔都染上喜色,只是因为他们觉得自己令他开心。」
(人から無条件に真摯に愛されたこどもだけが完璧な人格を形成できる。周瑜と共に居るとき諸葛亮はいくたびもそう思った。都督は呉国の人全てから愛され、その気持ちは可愛がるのに近い。彼が微笑んだ時、周囲の者達もそれぞれ喜びに顔が彩られ、それはかれらが都督を喜ばせていると感じたからである。)テキトー訳。
呉国のアイドル周瑜♡
周瑜は孫策と共に愛されていたでしょうし(孫郎、周郎ですから)お互いも愛していたでしょうね。
そんな記憶を思い出しながらわが子を抱く孔明。
(嫁のことは醜いとは思わなかったが、愛してはいなかったとかいう…おいおい)
作品中の周瑜は疲れた顔でも美しく登場。それが鮮やかに孔明の記憶に刻み込まれている。
そして、周瑜は孔明に
「呉に来ないか、わたしが守るよ」
と持ちかけるのです。
若き日の孔明はプライドも高く、忠義も厚かったので、にべもなく断るのですが、年老いて政治闘争に疲れた頃に思い返してみると、なんと周瑜にとっては覚悟のいる言葉で、馬謖を切らねばならなくなったときには、守ることの苦しみを思い知ったりしたのでした。
周瑜の後には、魯粛、呂蒙、陸遜と続いているのに、自分の後は…と呆然とし、悩む。
劉備の本質が梟雄というのを見抜いた三人は孔明と曹操、そして周瑜だと。この辺も苦労が滲み出ています。
本当に短い文章の物語の中にいろいろ詰まっていて、秋風五丈原の物寂しさと青春の代名詞みたいな華やかな周瑜の思い出と対比していてうまいなぁと思います。