一日一策瑜
藤水名子先生『赤壁の宴』
Kindleで売ってますね。
周瑜ファンには必携の書かもしれないし、わたしはダメという人もいそう。
とりあえず三国志でこの切り口から料理しようとしたのは、吉川英治先生の「恋の曹操」、「江森三国志」以来か?
藤先生お好きなのは曹操とおっしゃってたのには、当時子どもだったわたしには、
「えーっ」
という感じでした。
その癖、『開封死踊演武』シリーズで美形が出てきたら周瑜で喩えるのですよ先生は。
肝心の策瑜は周瑜の一方的な愛に引きつつも、どう返してやればいいのか困ったり、時には意地悪く玩んだりする孫策が悪い男ですね。
男振りが良かったりするのが、また輪を掛けて悪い。
わたしは限りなく策瑜に幻想を抱いている超級馬鹿なので、作中の周瑜の女性達への扱いは容認できなかったですね。
現代の人権感覚で読んじゃダメでしょうけど。
あと孫権に冷たい(笑)
この周瑜は猜忌説言われてもしょうが無い。
少々性格に問題あって程公だけでなく他の諸将が付いてきていたのかも??
でも、孫策への愛は超絶あるのが、この作品の周瑜なんだな。
長江を燃えあがらせて愛を昇華させるなんて彼しかできない。絶愛。