策瑜で三国志ブログ

一日一策瑜 再録しました。三国志、主に呉、孫策、周瑜について語ってます。基本妄想。小ネタを提供して策瑜創作してくれる人が増えたらいいな。

最近発見した動画二本中国語版「蒼生大医」と英語版スリキンアニメの紹介。

お久しぶりの更新です。 今、慶余年の第一部を読んでおりまして、三国志モードからはやや遠ざかっております。 それでも、ユーチューブは好みの動画を紹介してくれるので、ありがたいやら小憎らしいやら…。https://youtu.be/0Wc2bOSkasA 一本目は中国語版「…

自作同人小説と孫登考察(?)

https://www.pixiv.net/novel/series/8789477 ピクシブで呉、策瑜の小ネタ同人小説を書いています。 短編が主ですが、中には思わずダラダラ書いていて長編化して、ジャンル内で邪魔になっているのでは!?と思うこともあります。それでも読まれているような…

三国志創作してますか? その二

https://muse3594.hateblo.jp/entry/2020/06/08/070000最近また小ネタを創作しているので、その時に参考にしている本を紹介します。 前回紹介したものは引き続き使ってます。 『中国古代の24時間』 これはめちゃ大ヒット本なのでみなさまご存じかもしれませ…

臨時 一日一策瑜 藤先生の策瑜が再び!

臨時 一日一策瑜 藤先生の策瑜が再び!ご存じ策瑜のバイブル。『赤壁の宴』の藤水名子先生が実はあの後も、策瑜を出していた!(ちょっぴりですが) ツイッターのTLで知ってすぐ、買いました。 藤水名子『三国志外伝貂蟬記 翡翠の翼』上下巻です。 面白かっ…

RINGDOLLさんの孫策人形が届きました。

昨年冬に思い切って買って、約五ヶ月。 RINGDOLLさんから孫策くんが到着しました。\(^o^)/ イケメン!少年顔ですね。 やっぱり箱を持った瞬間重いんですよ。 周瑜もかなり重いんですが、それをうわまわる重さ。 金属パーツが多いのと、着物の生地が重厚感…

臨時 一日一策瑜 周郎は固有名詞か??

臨時 一日一策瑜 周郎は固有名詞か??孫策、周瑜といえば、呉のまちのひとから愛され慕われて、「孫郎、周郎」と呼ばれたとあります。三国志内では、孫郎、周郎といえばこの二人なわけですが、それ以降はどうなのか?孫郎は蘇軾の詩で、孫権にも使われてお…

臨時 一日一策瑜 西田大輔先生『RE-INCARNATION RE-SOLVE(リザルブ)』脚本&DVD

臨時 一日一策瑜 西田大輔先生『RE-INCARNATION RE-SOLVE(リザルブ)』脚本&DVD 袁紹さまかっこいいー! いきなり一日一策瑜なのに、袁紹さま(この作品と無双の袁紹はさまをつけたくなる) 俳優さんもいいんですけどね、脚本でも友だったり、未来を彼なり…

周瑜くん人形 近況

更新していないのに、ドール部分のブログだけ見られていて恐縮です。 うちの周瑜くんは元気(?)です。 周瑜くんのお洋服は少しずつ集めています。 悩ましいのは、孫策……75㎝級はなかなかないんですわ。あとバストとヒップがさすがに武人なのね^_^; どうし…

よちよち翻訳 あれこれ

ここ二年くらい、えっちらおっちら翻訳してきました。(怪しい部分もありますが…)今さらながら再度、おすすめ。更漏~普及させた委員会♡一~四 https://muse3594.hateblo.jp/entry/2020/05/13/233539 権瑜同人小説の傑作、肉いや骨まで斬り込む激情の強さが伝…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生 最終章

「終局」 袁術は落胆したように寝台に寄りかかった。額の部分が腫れて熱をもち、皮膚の下の血液が緊張して流れ、あたかも常に道を得て流れ出ようとするかのようだと感じた。 「そなたがもしわたしを殺そうとするのなら、今やればよい。だが、わたしはすでに…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生43

「死路」下 彼は袁術の面前に立ち、明るく笑い、誹っていた。 「袁叔はまだ覚えていますか、当年オレが出征する前に、寿春の城南、淝水の上で、袁叔は楼船に乗り、舞楽を揃え、数多の臣下と名士を呼んで大きな宴を催しましたね?」 袁術は当然覚えていた。彼…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生42

「死路」上 火の海は果てしがなく、楼閣は倒れ、材木は焼かれて灰となり飛び散り、熱波が顔を直撃した。わずかに甘さが混じる煙と埃の中、花の香りは絶えず、まさに満開の鮮やかな花は焦土と化していた。 袁術は驚いて振り返った。至る所で天を衝く火焔が吹…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生41

「易幟」(国旗を変えること) 五更(午前四時から六時)、女官が帷の外で柔らかな声で水時計の時刻を告げた。外の空の色は深く濃く、銅の灯りの覆いは外され、動く光りの光線はだんだんと明るくなっていた。女官の跪く姿の影が細長く引き延ばされ、壁にゆらゆら…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生40

「議兵」 袁術は榻椅子に端座し清い風が吹き、池には温い水気があり、空の色はいよいよ遅くなり、複雑な緑の葉が重なり暗い影を落としていた。深く重い墨がかった青色が沈んでいて、花の香気もいよいよ濃くなる。 彼の袖の中にはあの玉璽が隠されていた。時…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生39

「懐璧」 袁術は中庭で、目を閉じて静養していた。榻椅子のもとには二人の侍女が跪いていた。やや遠くには二人の刀を持った兵士がいた。 刺客事件の後、彼はやることにかなり注意深くなっていた。 孫策は中庭に入ってきたとき、とくに少し重々しく歩いてきた…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生38

「天火」 孫氏の部将が勝つと、両岸の歓声は雷のようである。その他の船は橋の下でそれぞれ揺れていた。あるものが船頭上の孫策に向かって挨拶した。すると、岸壁の方へこぎ始める、接岸の用意をした。 船上の兵士達が次々と水中に飛び込むと、孫策は船頭に…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生37

「竟渡」(競艇) 袁術は病と称し、端午の競艇に、袁耀を先に行かせた。文臣武将が二列となって後に続き、水辺で天地龍神を祭った。 これは民間の祭りで、大きな式典ではない。主催者が不在なので、着るものもいささか適当であった。祭祀が終わると、袁耀はい…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生36

「尋仙」*この章は難解でした。 医官は袁術の脈を触れて笑って言った。 「袁公ご安心ください。何でもありません。ただ今は昔とは違います。夏に入れば、天気は甚だ暑くなります。熱毒は少し気が塞がり憂鬱なことがあります。いささかだるさを免れません。…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生35

「加冠」 周瑜は目を閉じて、しばらく考えた。 「わたしはもちろん同意しないことはないよ。でもわたしは年長者じゃないし、徳もないし……」 孫策は周瑜の話を遮った。 「それに拘る必要はない」 二人は指を絡め合った。手のひらには汗が滲み湿ってきた。 「…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生34

「何夕」(特別な夜) 彼ら二人が俯いて囁きあっていても、誰もなにも気にしなかった。 それはその瞬間、人々が帷の入口から入ってきたその女子を振り返ってみていたからだった。 彼女は二十歳前で、身のこなしはしなやかで、柔らかな薄絹を身にまとい髪には鮮…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生33

「修禊」(三月三日の水辺での邪気払い) 春の水辺、大きな錦織の幕が張り巡らされていた。赤や緑の着物の女達が集まり、笑い声が絶えなかった。 周瑜は壺で水を掬い、侍従のもつ銅盆に注いだ。またその中に蘭草(フジバカマ、香草)を浸した。その花はとても小…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生32

「上元」 袁術は出かけるとき最も前後に従者を無数守り囲まれるのを好む。 さらに刺客の事件からそれほど経っていなくて、警護の衛兵はまた一層厳しくなった。群臣と提灯を観賞するといっても身近な文武の腹心数人である。他の者は城頭で少し見物して、簡単…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生31

「裳裳」(衣服) 孫策が内室に入ったとき、袁術はうたた寝から醒めておらず、しかし侍女達は察しがよく、彼を阻んだりはしなかった。 彼は静かに寝台の前に立った。袁術のまぶたがぴくぴくと動いていて安穏と寝ているようではなかった。 彼は袖の中であの銀の…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生30

「重帘」(重ねた帳) 室内には重々しく安神香のの香が立ちこめていた。孫権はまぶたが重く、何度か誰かが呼ぶ声がしたが、どこかわからぬ深い井戸から伝わるようで、遠くもなく近くもなく曖昧模糊としていた。それからしっかりとした手が彼の肩に触れて、寝台…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生29

「銀刀」 袁術は水中で指を洗い流し、五指をまた広げた。透明な魚たちが指の間を泳いでいた。軽く声を上げて笑う。 「策児も年を越したら二十歳だ、喪も明ける。わたしが叔父となって自ら加冠と字をつけてやろう、また容貌の優れたお嬢さんを探して、結婚さ…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生28

「拝月」 袁術は濁った熱を吐き出し、ひとしきり孫策の顔に触れていた。再び室内の水蒸気がもうもうとたちこめる。 彼は孫策の乱れた髪の一条を捻った。柔らかで黒々とした湿った髪からは水滴が零れ落ち、指に沿って流れ落ちる。 「あしたには朝雲となり、暮…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生27

「同心」 孫策が行ってから間もなく、あるものが孫権を呼びに来た。左将軍が孫家の二公子を招いていると。 孫権は眠れなくて、心の中ではおかしいと思い、何事か尋ねたが、来たものは説明しようとせず、ただ公子が左将軍にお目にかかれば自然とわかるという…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生26

「万全」 袁術は若いとき武芸を習っていた。四世三公の家で、子弟の教育はしっかりなされなければならない。君子の六芸は、みな習熟していなければならない。騎射の道も狩りや遊興で欠かせないひとつである。彼はそれにも十分熱心で学問だって良くやった。 …

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生25

「水精」 室内は水蒸気が充満していた。湿り気があり、暖かい。しばし立っていたが、服が皮膚に張り付き、呼吸もさらに重苦しくなった。 袁術は軽く咳払いした。 「孫校尉はついに戻ってくる気になったのかな?」 孫策は水中で身体を斜めにしていた。あるか…

(術策)「有花堪折直須折」by潜規則之路先生24

「白玉」 その侍者は孫策を袁術の屋敷に連れてきて、ある道を指し示した。 「校尉が長く寿春を不在にしていた間に、将軍府は尊い位に合わせて、また大きく土木工事をいたしました。もし案内するものがおりませんでしたら、途中で迷うことになるやもしれませ…